【ギア比解説】シーバス釣りに最適なベイトリールはハイギア?ローギア?徹底比較!

こんにちは!gearshopです。本日の内容はベイトシーバスについてです。今から始めるぞ!って時に結局どれ買おうか?どんなのがいいの?そんな疑問が湧き上がってきます。
シーバス釣りでベイトリールを選ぶ際、最も悩むのが「ギア比」ではないでしょうか?「ハイギアとローギア、結局どっちがいいの?」という疑問を、実釣経験を交えて徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの釣りスタイルに最適なギア比が見つかるはずです。
そもそもギア比とは?初心者にもわかる基礎知識

ベイトリール選びで避けて通れないのが「ギア比」の理解です。でも安心してください。実はとてもシンプルな概念なんです。
ギア比=ハンドル1回転でどれだけ巻き取れるか
ギア比とは、ハンドルを1回転させた時に、スプールが何回転するかを表す数値です。
具体例で説明すると…
- ギア比6.3:ハンドル1回転でスプール6.3回転
- ギア比5.4:ハンドル1回転でスプール5.4回転
つまり、ギア比が高いほど1回転で多くのラインを巻き取れるということです。
巻き取り量の計算方法
巻き取り量(cm) = ギア比 × スプール径(mm) × 3.14 ÷ 10
例:ギア比6.3、スプール径34mmの場合 6.3 × 34 × 3.14 ÷ 10 = 約67cm
数値が大きいと巻き取りが速い「ハイギア」、小さいとパワー重視の「ローギア」
ベイトリールのギア比は一般的に以下のように分類されます:
分類 | ギア比 | 特徴 |
---|---|---|
ローギア | 5.0〜6.0 | パワー重視・巻き取りゆっくり |
中間ギア | 6.1〜6.8 | バランス型・オールラウンド |
ハイギア | 6.9〜8.0 | スピード重視・素早い巻き取り |
「自転車のギア」をイメージすると分かりやすいでしょう。軽いギア(ローギア)は楽に進めるけど遅い、重いギア(ハイギア)は速いけど力が必要という関係と同じです。
ハイギアのベイトリールはシーバスに向いてる?

結論から言うと、シーバス釣りではハイギアが有利な場面が多いです。その理由を詳しく見ていきましょう。
手返しの良さ・ルアー操作性・手感度の高さ
手返しの良さ シーバス釣りでは1投1投が勝負。ハイギアなら素早くラインを回収できるため、同じ時間でより多くのキャストが可能です。
実際の釣り場では…
- 良いポイントを見つけた時の連続キャスト
- ルアーチェンジ時の素早い回収
- 魚がバラした後の即座の再キャスト
これらの場面で圧倒的な差が出ます。いわゆる手返しの良さというものです。
ルアー操作性の向上 ハイギアは「ルアーを思い通りに操る」のに適しています。
- ジャークベイト:キレのあるアクションが演出できる
- トップウォーター:素早いドッグウォークが可能
- バイブレーション:リフト&フォールの緩急が付けやすい
「ルアーを躍らせる」ような釣りには、ハイギアが断然有利です。
手感度の高さ 意外と知られていないのが、ハイギアの方が感度が良いということ。
理由は単純で、同じ距離巻くのに必要なハンドル回転数が少ないから。ローギアだと何回転もしている間に、微細なアタリを見逃してしまうのです。
早巻きや流れの速いポイントでの優位性
早巻きパターンでの圧倒的優位性 シーバスには「早巻きじゃないと食わない」というパターンがあります。
特に…
- 活性の高い夏場のナイトゲーム
- ベイトフィッシュを追いかけている時
- 表層を意識している時
こんな時にローギアでは、手首が疲れて継続できません。ハイギアなら楽々と早巻きを維持できます。
流れの速いポイントでの対応力 河川や潮流の速いエリアでは、ラインが流されがちです。ハイギアがあれば
- 素早くラインスラックを取れる
- ルアーのコントロールを維持できる
- 流れに負けない巻き取りが可能
ハイギアのデメリット:巻きの重さ・トルク不足
もちろん、ハイギアにもデメリットがあります。
巻きの重さ 同じ力でハンドルを回しても、ハイギアの方が重く感じます。
- 抵抗の大きいルアーを使う時
- 長時間の釣行時
- 疲労が蓄積した時
トルク不足 大型魚とのやり取りで、パワー不足を感じることがあります。ただし、中型シーバス程度のサイズなら実用上問題ありません。
ローギア(パワーギア)のメリットと注意点
「ハイギアが有利」とは言え、ローギアにも確実な利点があります。
リトリーブの安定性と巻き上げパワーの強さ
一定速度での巻き取りが楽 ローギアの最大の特長は「疲れにくさ」です。
特に効果的なのは:
- スローリトリーブが有効な低活性時
- 重いルアーを使う時
- 1日中釣りをする時
巻き上げパワーの強さ 大型魚がヒットした時、ローギアの真価が発揮されます。
実際の体験談: 80cmのシーバスがヒットした時、ローギアのベイトリールは安心感が違いました。ハイギアだと「巻き上げられるかな?」と不安になる場面でも、ローギアなら余裕を持ってやり取りできます。
ミノー・バイブレーションなど巻き抵抗の大きいルアーに有利
重いルアーでの優位性
- 28g以上のヘビーバイブレーション
- 抵抗の大きいリップ付きミノー
- 大型のスピンテールジグ
これらのルアーは、ハイギアだと巻きが重くて疲れてしまいます。ローギアなら楽に巻き続けられます。
デープエリア攻略 深場のシーバスを狙う時は、ローギアが有利です。
- 深い場所からのルアー回収が楽
- 一定の深度をキープしやすい
- 巻き抵抗に負けない安定感
ラインスラック処理や手返しの遅さがネックに
ローギアの欠点も理解しておきましょう。
ラインスラック処理の遅さ キャスト後のラインスラック処理に時間がかかります。その間にルアーが沈みすぎて根掛かりなんてことも…
手返しの悪さ 同じ距離を巻き取るのに、ハイギアの1.5倍の時間がかかります。テンポの良い釣りには不向きです。
結局どっちを選ぶべき?シーバス釣りでのギア比選びの考え方
ここからが最も重要なポイントです。あなたの釣りスタイルに合ったギア比を選びましょう。
ナイトゲーム・干潟・港湾ではハイギアが活きる
ナイトゲームでハイギアが有利な理由
- 視認性が悪い中でのテンポ重視
- 暗闇では効率的な釣りが必要
- 手返しの良さが釣果に直結
- 表層付近の釣りが多い
- 根掛かりリスクが低い
- 早巻きパターンが効果的
- ルアーアクションの重要性
- 夜は音と波動でアピール
- キレのあるアクションが必要
干潟・港湾での優位性
- 遠浅エリアでの素早いライン回収
- 障害物回避の素早い対応
- ベイトフィッシュパターンでの早巻き対応
デイゲーム・磯・河川・流れが強いエリアではローギアも◎
デイゲームでローギアが活きる場面
- じっくり攻める釣り
- 明るい中でのスローアプローチ
- 一定速度での丁寧な誘い
- 重いルアーの使用
- 遠投が必要な場面
- 深場攻略
磯・河川での優位性
- 流れに負けない安定した巻き取り
- 岩礁帯での慎重なやり取り
- 大型魚への対応力
オールラウンドに使える”中間ギア(6.2〜6.8)”という選択肢
迷ったら中間ギアがおすすめ
- ハイギアとローギアの良いとこ取り
- 様々な釣り場に対応可能
- 1台で完結したい人に最適
中間ギアが特に有効な場面
- 釣り場を選ばない汎用性
- ルアーローテーションの多い釣り
- 初心者の最初の1台
プロが選ぶ!シーバス用ベイトリールおすすめギア比モデル(2025年最新版)

実際におすすめのモデルをギア比別にご紹介します。
ハイギアのおすすめモデル3選
1. ダイワ タトゥーラ TW 100H(ギア比7.3)
おすすめポイント
- 32mmアルミスプールで飛距離抜群
- TWS(T-ウイングシステム)でライントラブル激減
- 100gの軽量ボディで疲労軽減
- ハイギアながらスムーズな巻き心地
こんな人におすすめ
- ナイトゲームメインの方
- 手返し重視の方
- コスパを求める方
2. シマノ メタニウム HG(ギア比7.4)
おすすめポイント
- マイクロモジュールギアで究極の滑らかさ
- MGLスプールで軽量ルアーも快適
- サイレントチューンで静粛性抜群
- 長期間使える耐久性
こんな人におすすめ
- 上級者の方
- 最高の巻き心地を求める方
- 軽量ルアーも使いたい方
3. ダイワ ジリオン TW HD
おすすめポイント
- ヘビーデューティー仕様で大型魚対応
- 34mmスプールで圧倒的飛距離
- UTD(アルティメットトーナメントドラグ)搭載
- プロも愛用するフラッグシップモデル
こんな人におすすめ
- 大型シーバス狙いの方
- 最高性能を求める方
- ヘビールアー使用の方
ローギアのおすすめモデル3選
1.シマノ SLX MGL 70(ギア比6.2)
価格:約15,000円
おすすめポイント
- MGLスプールで飛距離性能向上
- ローギアに近い設定でパワー重視
- HAGANEボディで堅牢性確保
- 中級者にも満足の性能
こんな人におすすめ
- 中級者の方
- パワー重視の方
- 信頼性を求める方
中間ギア・万能タイプのおすすめモデル
ダイワ アルファス AIR TW 8.6R(ギア比6.8)
価格:約30,000円
おすすめポイント
- 超軽量160gボディ
- エアブレーキシステムでバックラッシュ軽減
- 中間ギアで汎用性抜群
- 軽量ルアーから重いルアーまで対応
こんな人におすすめ
- オールラウンドに使いたい方
- 軽量リールを求める方
- 1台で完結したい方
まとめ|自分のスタイルとポイントで最適なギア比を選ぼう
シーバス釣りにおけるベイトリールのギア比選びは、あなたの釣りスタイルと主な釣り場で決まります。
ハイギアがおすすめな人
- ナイトゲームメイン
- 手返し重視
- ルアーアクション重視
- 港湾・干潟がメインフィールド
ローギアがおすすめな人
- デイゲームメイン
- パワー重視
- 重いルアー多用
- 磯・河川がメインフィールド
中間ギアがおすすめな人
- 色々な釣り場に行く
- 1台で完結したい
- 初心者でどれを選ぶか迷っている
最後に重要なアドバイス ギア比選びで悩んでいるなら、まずは中間ギア(6.2〜6.8)から始めることをおすすめします。使い込んでいくうちに、「もっと早く巻きたい」「もっとパワーが欲しい」という具体的な要望が出てくるはずです。
そうなったら、2台目として特化型のギア比を選ぶ。これが失敗しないリール選びの秘訣です。
良いリールは、あなたのシーバス釣りを必ず次のレベルに押し上げてくれます。今回の記事を参考に、ぜひ最適な1台を見つけてください!